島田忠幸彫刻展「Jerusalem」

11/24(火) - 12/6(日) 11/30(月)休廊 12:00 - 19:00(最終日17:00まで)

今回の制作意図

この作品のテーマは「争い」と「平和」への祈りです。征服者は正義面でやってくる、利害の対立する者が争った結果なのに。戦争も同じことが言える。社会の正義と勇ましさと背中合せの悲惨な現実と破壊。

アーチスト、オノ・ヨーコは「Imagine all the people living life in peace」(人々が平和に暮らすことをイメージしよう)イメージするだけで平和になると言う。

イスラムの歴史の中にこんなことが書いてあった。 コーランか、然らずんば剣か(イスラム教徒が、征服した地で改宗か死かを迫ったとされる言葉だ)。さてさて、いつになったら争いの無い時代が来るのか。

タイトル エルサレム(Jerusalem)「戦いの庭」
素材 アルミニウム・鉄・金箔
サイズ 42㎡に立っている作品5体・寝ている作品10体
展示風景
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  • 写真2
  • 写真3
  • 写真4
アートの為のアートの時代は終わった。視感言語として、人の心を動かす力をアートは元々持っている、その力こそ新たな時代の価値になる。見る者として強烈な刺激を受けることが作り手としての出発点、見ると作るは、表裏一体なのだ。
さて犬の鎧のように見えるが、私は決して鎧を作っているわけでは無い。アルミニウムの板を鍛金技法で成形し、あえて閉じないことでその内部が良く見える虚の空間として、また表面は叩くことで鍛えられ無数の波紋はより存在感として見えてくる、この二つを融合させたことが今の私の仕事です。それは、そこにあるであろう生命の影を覆う装置として、見る側がその虚の空間を自分の思いで埋めていく。つまり見えないものを存在として感じる彫刻を作っているのです。

(島田忠幸)
島田忠幸 略歴

1946  東京生まれ。
1970年代から「点の集合」としての砂に着目し、素材のもつ多義的な意味を追求した創作活動を続ける。
1990年代からは金属を扱った作品を制作。取手在住作家として「取手アートプロジェクト」発足当初から関わる。

■ 主な個展

2008
ぎゃらりい萌(栃木県)
メタルアートミュウジアム光の谷(千葉県)

2006
INAXギャラリー(東京)

2005
TAPサテライトギャラリー(取手市)

2001
ギャラリーKINGYO(東京)‘05‘06‘08

1998
Key gallery(東京)‘01‘04

1993
島田画廊(東京)

1988
愛宕山画廊(東京)

1986
モリスギャラリー(東京)‘93‘95‘96‘97‘00

1985
エスェズギャラリー(東京)

1980
神奈川県民ギャラリー(横浜)

1976
村松画廊(東京)‘78‘82‘82

1975
田村画廊(東京)

1974
ときわ画廊(東京)‘77‘79‘83

1971
楡の木画廊(東京)‘72

■ 主なグループ展・アートプロジェクト

2009
里山アート動物園「越後妻有農舞台ギャラリー」(新潟県)
ベルリン+東京交流展 ギャラリーHIGURE(東京)
大地の芸術際 越後妻有2009(新潟県) 
第12回我孫子国際野外美術展(我孫子市)

2008
ワッと!どうぶつWhat?アート展
「現代アートに見る動物たち」(青森県十和田市現代美術館)

2007
にいがた花ジャックin横浜 赤レンガ倉庫(横浜市) ‘08 ‘09
Atelierero ffnung展(オーストリア/ウイーン)
ART KAWASAKI2007「かわさきに生えてくるもの」(川崎市)

2006
にいがた花ジャックin大宮(大宮市)
昭島リレー美術展2006(昭島市)
六角堂展「ぷりにうすのこい」(茨城大学五浦美術文化研究所)

2004
渡辺豊重と仲間達展(栃木県馬頭町)

2002
リトアニア国際美術展(ビィリニュス)
取手アートプロジェクト2002「TAP2002 舟プロジェクト」(取手市)

2001
取手アートプロジェクト2001「オープンスタジオ in 取手」(取手市)‘03‘05‘07‘09

2000
東京畳スペイス展(折元邸/川崎)
取手アートプロジェクト2000 「家・郊外住宅」

1999
第3回雨引の里と彫刻展(真壁郡大和村/茨城)‘01‘03‘06‘08
取手リ・サイクリングアートプロジェクト(取手市)

1998
我孫子野外美術展’98(我孫子市)以後2007まで毎年出品

1997
8人展「スクランブルショット」(つくば美術館別館/茨城)

1996
「イマジネーション21」展(朝日アートギャラリー/東京)‘98‘99‘03

1995
グルジア国際彫刻シンポジウム(ルスタビ)

1993
’93 OUR徳島彫刻大賞展(佳作)
甲府市まちなかの彫刻展(佳作)

1992
’92年大町野外美術展(中山高原/長野)

1991
STEP ART 内山昭太郎、島田忠幸(渋谷西武百貨店工芸画廊/東京)

1990
男のネック(マスダスタジオ/東京)以後’92年まで出品
現代彫刻の歩み(神奈川県民ホール・ギャラリー/横浜)

1989
第1回グルジア国際彫刻シンポジウム(ムツヘタ/ソビエト)

1988
第2回オーストラリア国際彫刻シンポジウム(ゴスフォード市/オーストラリア)
第8回ハラ・アニュアル(原美術館/東京)

1987
「居住空間のために」*黄金の部屋と砂の部屋を制作(雑誌ブルータス)
第18回現代日本美術展(東京都美術館/東京)
湘南サンド・アート・フェスティバル(湘南江ノ島海岸/神奈川)
論よりアート展(茨城県民文化センター/水戸)

1986
第2回東京野外現代美術展(都立砧公園/東京)
第16回日本国際美術展(東京都美術館/東京)
「アートは自由自在」展(茨城県民文化センター/水戸)

1985
第7回エンバ賞美術展(エンバ中国近代美術館/兵庫)
もうひとつの美術館展「砂へ、そして砂から<解体をめぐって>」(いわき市立美術館/福島)
筑波国際環境造形シンポジウム’85(筑波研究学園都市/茨城)
ART TODAY(池袋西武百貨店 THE CONTEMPORARY ART GALLERY)

1984
現代彫刻国際シンポジウム1984びわこ現代美術展(守山第2なぎさ公園/滋賀)
神奈川県相模原市野外彫刻展(相模原公園/神奈川)

1983
第16回現代日本美術展(東京都美術館/東京)
第10回現代日本彫刻展-エスキース展(宇部市野外彫刻美術館/山口)

1980
POSITION(横浜市民ギャラリー/横浜)‘81
第13回日本国際美術展(東京都美術館/東京)

1979
創造への招待展(横浜市民ギャラリー/横浜)
第14回現代日本美術展(東京都美術館/東京)

1978
第12回日本国際美術展(東京都美術館/東京)

1977
第13回現代日本美術展(東京都美術館/東京)

1975
京都アンデパンダン展(京都市美術館/京都)
美術文化協会脱会

1974
神戸須磨離宮野外彫刻展-エスキース展(神戸/兵庫)

1973
おかしな・おかしな・おもちゃ展(銀座和光/東京)

1970
美術文化展(東京都美術館/東京)以後’74年まで出品
発言展(椿近代画廊/東京)以後’75年まで出品
公募展-新人選択展(みやま画廊/東京)

1969
行動美術展(東京都美術館/東京)