作品紹介
「人形」

作品紹介
中島ひでこ

どうして私は、人形を作るのか。その理由がコンセプトなのでしょうか。理由はないです。作ることによって、気分が高揚します。では、どうしして高揚するのでしょうか。自問してみました。下手だから、上手になりたいと思いながら作っていると、時間があっという間に過ぎてしまうのです。その時間の使い方は、人間として生まれてきて、退屈する時間少なくてすむよい方法とも言えると思います。そしてある時、耳鼻科の待合室で素晴らしいお花を見ました。「造花みたいにきれい!」と思いました。そしてある日には、生花だと思ってお水をあげていて気がついたら、造花でした。その時、私は、人形のように見える人間と、人形なのに人間に見えるかもしれない、そんな狭間の存在するかもしれない形を作りたい衝動にかられてしまったのです。
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