菊地俊彦「魚と遊ぶ」

仕事の合間の気晴しに楽しんでいた釣りも彼此れ35年程になると、釣った魚は？釣りにはどんな仕掛かな？等と思い描き、溜め込んでいる内に、メモやスケッチも随分な数となり、小学校時代の級友に見てもらったら“ポン”と背中を押され、谷中で個展を開く事に話しがトントンと運びました。少々気恥ずかしさがありますが、少年時代を過した下町のポケットパークの様な画廊も紹介いただき、皆様にご覧いただける様になりました。

釣りは30代後半からの私の人生の「ゆとり」の様なもので、料理をする女房からは釣り過ぎだの、義理の母からは忙しいのに又釣りに出掛たと小言をいただく、家族にとっては至極不評なものであります。

個展を行う機会を用意していただいた出口雪絵さん、高見製作所の皆様には、大変御世話になりました。御礼申し上げます。