作品紹介

奥会津昭和村 笑和の会

●蚊帳 100年の歳月を経て

殺虫剤のない時代
雷が鳴ると
みんなへそを取られないように
蚊帳の中に逃げ込んだ

この蚊帳は蔵の中で、どれくらい眠っていたのでしょうか
ほころびた所から中をみて 丁寧な作りに驚きました
上部の赤い緑の中には
麻で縄を作ったものを芯にして、赤い布は和紙が張ってある
長年使うものだから丈夫に作ったのでしょう

簡単に何でも手に入る時代になりました
持ち主も亡くなりました

家族のために延々と長い時をかけ
真心を込めて作り上げた蚊帳なのでしょう

●からむし織り、その他編み細工

日用品が糸も簡単に器械で大量生産される時代の中、
草木を育て、繊維を剥ぎ、裂いた一本の長い糸を繋ぎ合わせ、
昭和村では、今もからむしの栽培から布作りまで
全て人の手のみで作られています。

奥会津より守り伝えたいモノづくりへの思いを一部紹介します
戻る