Derby展 立体作品の部

9/18〜27日(19日 土休廊)12時-19時 最終日5時まで

出展作家
新井夏菜・岡部賢亮・川島史也・木村俊也・鈴木歩・田村麻未・内藤早良・長田絵理香・長谷川真弘・早川信志 平井孝典・堀太一・松田隆志+ちひろそら・迎星二・安見友太


展覧会中のブログ

新井 夏菜

「街」
石膏・塑造 寸法:H55×W95×D55(cm)

*新井夏菜

*新井部分

1992 東京生まれ
2015 女子美術大学芸術学部美術学科立体アート専攻卒業

2015 第89回国展 入選
卒業制作 優秀作品賞受賞
東京五美術大学連合卒業・修了制作展(国立新美術館)

2014 沖縄県立芸術大学×女子美術大学交流展vol.6(女子美術大学110周年記念ホール)
2013 グループ展「303号室」(ギャラリーkasutela)

私は、人物に内在する本質に迫ることをテーマに制作しています。
人の本質とは一体何であるのか、制作を通してその正体を追求したいと考えています。
日ごろ不自由無く恵まれた社会で過ごす中では得られない生命感・存在感を粘土や絵具に反映し、存在としての人物をかたちにできればと思います。


岡部賢亮

「 魔笛・ソプラノ」
FRP、真鍮 H73×W37×D50cm

*岡部賢亮


*岡部別面

○略歴
1990年 大阪生まれ
2013年 沖縄県立芸術大学美術工芸学部美術学科彫刻専攻 卒業
2013年 彫刻の五・七・五 HAIKU-Sculpture2013 -かたちで詠む奥の細道-
2013年 崎山×關渡 台日雕塑交流展
2014年 日タイアートスチューデント交流展
2015年 沖縄県立芸術大学大学院造形芸術研究科環境造形専攻彫刻専修 修了
2015年 十全十日台日彫塑家聯展

日常にある無駄のないものに新たに無駄を付加するというテーマで制作を行っています。


川島史也

「 暗雲 」   
木・漆・木彫 H 125 × W 60 × D 60㎝  

*川島史也

*川島部分

1989年 栃木県 生れ

2012年 宇都宮大学教育学部学校教育教員養成課程美術教育専攻 卒業
2013年 筑波大学芸術専門学群美術専攻彫塑コース 研究生 修了
2015年 筑波大学大学院博士前期課程人間総合科学研究科芸術専攻彫塑コース 修了

現在  筑波大学大学院博士後期課程人間総合科学研究科芸術専攻 在学中

活動歴

2012年 第66回二紀展 二紀賞受賞
2013年 第76回河北美術展 河北賞受賞
2013年 ベストセレクション 美術 2013 作品出品
2013年 第67回二紀展 優賞受賞
2014年 都美セレクション新鋭美術家2014 委託出品
2014年 新進芸術家育成交流作品展 FINE ART/UNIVERSITY SELECTION 2013-2014委託出品
2015年 第68回二紀展 入選 準会員推挙
2015年 第12回 春季二紀展 新人選抜出品

世間が思い描く「人間」に客観的に近づきつつも、主観的、精神的に遠く距離を置いて「ヒト」として生きるための手段として制作を続けているのかもしれません。

木村俊也

「日影」
楠、木彫 H40 × W30 × D 30㎝ 

*木村俊也


*木村側面


略歴
1988 福島県に生まれる
2011 宇都宮大学教員養成課程芸術専攻卒業
2013 筑波大学大学院人間総合科学研究科芸術専攻修了

現在 二紀会準会員 高等学校非常勤講師


鈴木 歩

「大地の芽」    
黒御影石  H 57 × W 50 × D 67㎝

*鈴木歩


*鈴木別面

1991年 12月 神奈川県横浜市に生まれる
2010年  東京造形大学 美術学部 彫刻専攻 入学
2014年  3月 東京造形大学 美術学部 彫刻専攻 卒業
同年  4月より アトリエIZUMI で 活動中

♦展示
2011年 10月 東京造形大学 Creative Spiral Festival 出品
2012年 10月 東京造形大学 Creative Spiral Festival 出品
2013年 
5月 個展 「うぶごえ すずきあゆみ彫刻展」(monogallery・吉祥寺)
2014年 
1月 東京造形大学 ZOKEI展(卒業制作展) 造形賞ノミネート
2015年 
4月 大磯 野外アート展(県立大磯城山公園・旧吉田茂低庭園) 出品

石という素材に秘められたエネルギーや生命感をテーマとし、制作を進めてきました。無機物である石そのものに備わっている性質を生かして「周りの空気を変える」ような彫刻を目指しています。


田村 麻未 

どうか、そのまま
陶.磁W110 D105 H30mm

*田村真未


内緒のはなし
磁 W50 D50 H27mm

*田村3


ほのかに溶ける
陶.磁
W75 D63 H43mm
W50 D48 H15mm

*田村2


1989年 埼玉県生まれ
2013年 多摩美術大学美術学部工芸学科 卒業
2015年 多摩美術大学大学院美術研究科工芸専攻陶領域 修了

<主な展示>
2011年 産業廃棄動物展(神奈川県民ホール)
2012年 たまびやき(GALLERY NATUKA 東京)
2013年 多摩美術大学工芸学科卒業制作展 「ひてひと」(スパイラル 東京)
     99人展(Gallery Q 東京)
     中之条ビエンナーレ2013(日向見足湯 群馬)
     2013アジア現代陶芸-新世代の交感展 (金沢21世紀美術館 金沢)
2014年 99人展(Gallery Q 東京)
     2014アジア現代陶芸-新世代の交感展 (クレイアーク金海美術館 韓国)
2015年 田村麻未展(吉祥寺cafe&galeriePARADA)
     99人展(Gallery Q 東京)

私たちの身の回りは永遠ではないものばかりです。あらゆる物事、関係性は同じ状態を留めていることができません。いつか失くなる予兆をたずさえながら存在するものに、感情を抱く。私にはそれが人間らしく、特別な尊い行為に思えます。私はずっと形が残り続ける”やきもの”で”永遠ではないこと”を表したいと思い制作しています。


内藤 早良 Naito Sora

「spine」
鉄、銅 技法 溶接.ガス 各 H 600 × W 250 × D 6mm

*内藤早良

*内藤部分


1992 年 東京生まれ
2015 年 3月 女子美術大学芸術学部美術学科立体アート専攻 卒業
2015 年 4月 東京藝術大学大学院 美術研究領域 彫刻専攻 在学中

2013 年 10月 第68回 行動美術協会 行動展 初入選
2014 年 8月 沖縄県立芸術大学×女子美術大学 交流展2014 出展
2014 年 10月 第69回 行動美術協会 行動展 入選
2015 年 3月 東京五美術大学連合卒業制作展
2015 年 9月 第70回記念 行動美術協会 行動展 入選、新人賞、会友推挙

生物や鉱物に現れる有機的な形状やグラフィカルな模様の秩序や規則性、必然性に興味をもつようになった。素材の良さを最大限に活かし、自分なりの解釈を加え自由で豊かな表現を日々模索しつつ作品制作を行っている。




長田絵理香

「おとしもの」
虫ピン、糸、引き出し、その他(拾った物)  D 100 × W 224 × H 60 cm

*長田部分


*長田絵理香


1991  沖縄県生まれ
2015 筑波大学芸術専門学群卒業
現在  筑波大学大学院人間総合科学研究科芸術専攻1年

2015 平成26年度 筑波大学芸術専門学群卒業制作展 芸術専門学群長賞 受賞


長谷川真弘

「 なで真弘くん 」
楠.桐.布 木彫 27.5 ×17×16㎝

*長谷川真弘


*長谷川側面


1991 静岡県生まれ
2010 常葉大学造形学部造形学科日本画専攻 入学
2014 常葉大学造形学部造形学科日本画専攻 卒業
 公立中学校 美術科常勤講師 (現:退職)

展覧会

2003  長谷川真弘展 vol.1
2007  長谷川真弘展 vol.2
2009   国際公募アート未来展
2010   長谷川真弘展 vol.3
     日蓮宗寺院特別展
2011  日仏現代美術世界展
     国展
     静岡アートドキュメント(学生展示)
2012  曹洞宗寺院特別展
    静岡駅構内展示 
2014 長谷川真弘展 vol.4
    まちなかアートギャラリーin Fujinomiya
2015  高野山1200縁祭

仏教の要素を入れると共に、現在の自分自身の心境など精神状態をテーマに制作している。


早川 信志 HAYAKAWA Shinji

「 Family 」
テラコッタ W 58* × D 58*× H 17㎝   

*早川信志


*早川上より


1989 愛知県に生まれる
2012 沖縄県立芸術大学彫刻専攻 卒業
2014 沖縄県立芸術大学彫刻専修 修了
 現在 沖縄県立芸術大学彫刻専攻 嘱託助手

展覧会等

2011 おもひでのアトリエ展(沖縄)
2011 沖縄県立芸術大学×女子美術大学交流展 1517,806km(沖縄)  
2012 個展「make a home」(沖縄)
2013 沖縄県立芸術大学×女子美術大学教育学術協定締結記念大学院生作品展(東京)
2013 彫刻の五・七・五 HAIKU -Sculpture 2013-(沖縄、宮城)
2013 崎山×関渡 台日彫刻交流展(台湾)
2013 沖縄アミークスインターナショナル 作品寄贈(沖縄)
2014 第2回アートイマジン芸術小品展(東京)
2014 アートイマジン芸術祭2014(東京)
2014 第25回沖縄県立芸術大学卒業•修了作品展 北中城村長賞 受賞(沖縄)
2014 アートイマジンギャラリー 芸術の存在意義「展」 No.15(東京)
2014 アートイマジンギャラリー 招待作家展「対」(東京)
2015 アートイマジン芸術祭 選抜展2015(東京)
2015 第3回アートイマジン芸術小品展 優秀賞(東京)
2015 第3回アートイマジン芸術小品展入賞者展覧会(東京)

その他多数出展

私は「家」と「居場所」という二つのテーマを基に制作を行っています。

「家」というのは生きものが自分にとって、より快適な環境を創るために空間を囲ったものです。その原始的なものは繁殖や育成を行うための「巣」です。快適な家はその生きものにとって重要な「居場所」となり、そこを生活の基盤として様々な活動を行います。私が育った環境はとても心地のよい「家」とは言えませんでした。そのまま「居場所」自体が揺るいだまま育ちました。そのため、他人の「家」を羨んだり、嫉んだりすることもありました。時が経ち大きくなると、心地のよい「家」を造ることが目標となりました。そのために、現在制作を行っています。

私の作品には昆虫の巣をモチーフにしたものが多く観られます。なぜなら、彼らのコミュニティの純粋な強さに惹かれるためです。彼らの造形物はとても合理的で綿密な設計の基に造られています。しっかりとしたコミュニティが形成されていなければ不可能なことで、それもひとつの世帯で(家族)で行ってしまうのが驚きです。彼らの強さに羨みと敬いをもって造った私の作品が少しでも紹介できれば幸いです。

平井 孝典
HIRAI Takanori

「ピース -星を解く先に-」
大理石  w72 × D20 × H52 cm

平井孝典



*平井孝典部分


1990    栃木県に生まれる。

2010~11  イタリア・カッラーラ美術大学 留学
2014    岩手大学大学院教育学研究科美術教育 修了

活動
2009    第35回盛岡彫刻シンポジウム(以後毎年参加)
2012    第86回国展 「T社奨励賞

       第1回平泉国際交流展
2013    第87回国展 「T社奨励賞
       第2回平泉国際交流展
2014    第1回栃木国展
       岩手大学卒業・修了制作展 「美術講座特別賞
       第40回盛岡彫刻シンポジウム記念彫刻展
2015    第1回ゲタ箱展
       第89回国展 「準会員優作賞



硬くて重い塊が、何か道標を与えてくれる。 石そのものの形からであろうか、色からであろうか…
自分の命の一欠けらとして形を彫りだしている。 出会った石、これから出会う石、それぞれが私のかけがえのないピースである。


堀太一

「The coral becames the moon ,in a moment」
珊瑚、真鍮チェーン、理化学用ガラス、木、塗料
25 × 21 × 101㎝(W×D×H)
  
*堀太一


*堀部分

1985年 岐阜県生まれ
2010年 武蔵野美術大学造形学部建築学科 卒業
2013年 多治見市陶磁器意匠研究所 卒業
2014年~現在 丸沼芸術の森にて活動

展示
2010年 武蔵野美術大学卒業制作展
2013年 
多治見市陶磁器意匠研究所卒業制作展
丸沼芸術の森展
2014年 
ZERO展 (丸沼芸術の森/埼玉)
一年後展(ギャラリー陶林春窯/岐阜)
slipper 01 ドローイング&エスキース展(忠北文化財団ギャラリー/韓国)
トッテのある形展(ギャラリーヴォイス/岐阜)
ドローイングと作品(ギャラリーKingyo/東京)
2015年 
2nd Zero展「まなざしの美学」(ギャラリーKingyo/東京)
個展「Secret of Taichi」(Steps Gallery/東京)


作品とは一つの装置のようなものだと思っています。例えば、ある作品に出会った時、その彼をどこか違う世界に連れて行ってしまうような。
僕の作品もそんな装置のように、どこか戻れないくらい遠くに連れて行ってしまいたいと思います。見たこともない世界がすぐそばにあると知ったとき、彼も彼女も明日からまた暖かいコーヒーが飲めるのだと期待して。

松田隆志+ちひろそら

「バルサのタイルドーム」
 
バルサ材.アクリル.オイル塗装
w 800.5×L 800.5× H 400.5㎜

*松本隆志+ちひろそら

*松本部分


-略歴-
1984年 高知県生まれ
2010年 日本大学大学院理工学研究科修了
現在-   建築設計スタジオ勤務
※建築設計事務所に勤務する傍ら「松田隆志+ちひろそら」名義で創作活動を行う

-受賞歴-
2008年 第6回日経アーキテクチュアコンペ 最優秀賞
2008年 第3回立原道造賞 受賞
2015年 日本建築家協会横濱建築祭茶室デザインコンペ2015 優秀賞

-展覧会-
2009年 立原道造の世界 / 立原道造記念館@東京都
2015年 ACTアート大賞展 / The Artcomplex Center@東京都
2015年 日本建築家協会横濱建築祭2015 / 馬車道コンコース@横浜市 -木造茶室を設営-
2015年 床の間アート展示 / 古湯温泉ONCRI@佐賀県


「音楽や香水のような建築をつくりたい」をモットーに従来の建築物の設計制作という枠組みではなく、その場で起こる事象や空気感を構想することで現代建築と向き合う。アプローチは多様化しても現代建築の持つ可能性が少しでも拡張していくことを目指し、日々創作活動に取り組む。

迎 星二

「 Atomic piping 」

スレンレス鋼 フライス・旋盤加工、溶接等
H 150 ×W 30 × D 50㎝

*迎部分


*迎星二

1988年 長崎県生まれ


2009/小平アートサイト2009
2010/五美術大学交流展
2013/武蔵野美術大学卒業/修了制作展
     五美術大学連合卒業/修了制作展
     武蔵野美術大学優秀作品展
2014/masuii R.D.R gallery 個展
     東京芸術大学玄関gallery展示
     取手ストリートアートプロジェクト2014
2015/東京芸術大学卒業/修了制作展


主にアルミニウムを使用して作品制作を行っています。最近は平面に描いたシュールな落書きをもとに立体に置き換え自立させ、緊張感のある作品制作と空間作りを意識して行っています。


安見友太 (やすみ ゆうた)

彫刻標本「記憶の中で蝶が鳴く」
木彫 彩色 桜 虫ピン 日本画絵の具 H 1700 × w1000 × 6 ㎝

*安見友太


*安見部分

1979 京都市生まれ
2006 京都造形大学大学院 芸術研究科芸術表現専攻 修了


個展
2010「立体劇場~時間を触る~」(ギャラリーMARONIE 京都)
2011「立体劇場~感情の外側~」(ギャラリー301 神戸)
2012「立体劇場~記憶の中で嘘が舞う~」(art space感 京都)
2015「嘘を眺める」(ギャラリーMARONIE 京都)

グループ展
2006 現代作家小品展(ギャラリーMARONIE 京都)
     (以後、毎年出展)(巡回 ワコール銀座アートスペース 東京)
2007 Pair Ampere展(ギャラリー ARTSTRONG 京都)
     Formula10(ギャラリー ARTSTRONG 京都)
2009 Polyphonic展(現代クラフトギャラリー ソウル)
     同時代展(同時代ギャラリー 京都)
     Kyoto Art Fair Auction2009(京都勧業館 京都)
2011 画廊のイチオシニオシはこの作家展(アートホール神戸 神戸)
2013 京都美展(ギャラリーなかむら 京都)
     (以後、2014年出展)
2014 京都府美術工芸新鋭展(京都文化博物館)
     ART OSAKA(ホテルグランヴィア 大阪)

素材に「桜」を用い、アクリル塗料や岩絵の具などで着彩した木彫を制作しています。
物の<機能>や<形の特質>を自分なりに噛み砕き、再構成した作品を提示したいと思っています。