三宅光春「意思(天と地と)」

2/17(木) - 2/27(日) 2/21(月)休廊 12:00 - 19:00(最終日17:00まで)
2/20(日) 15:30 - 16:00 パフォーマンス「コトボコ」 行/あじさい、風姫(AIR P.A.I.)
展示風景
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三宅光春
1964
岡山県倉敷市生まれ
1989
多摩美術大学美術学部染織専攻卒業
2010
「現在進行形」/ゆう桜ヶ丘・原峰公園 聖蹟桜ヶ丘
「CONTEMPORARY ART FROM JAPAN」 /Sodertalje Konsthall(Sueden)
「2010 Jara Island Baggat Art Exhibition」/Korae
2009
「家とブランコと」/武蔵野市立千川小学校 個展とワークショップ
「ニュータウンピクニック−遺跡をめぐるアート 展」/大塚遺跡公園・竪穴式住居内
「中之条ビエンナーレ2009」/群馬県中之条伊参スタジオ
「マンディ・サマサマ09 ジャワ震災から3年、アートで大混浴!?(パフォーマンスと展示)/神戸三宮ポートターミナルCAP CLUB Q2
「水神鏡水」個展/ギャラリーKINGYO
2008
「Jogja Biennale IX-2007・Neo Nation」/Indonesia
2006
「Japan meets Linnaeus」/Botanical Garden of Uppsala (Sueden)
2001
「Water Scape(Resonance)」個展/アートフォーラム谷中
1993
「現代美術6人展」/笠間稲荷

他多数
星は石である。星は意思である。星は命を育む石であり意思を持つ。地球も私たち生命も無限に広がる宇宙と言う時空の中を漂う小さな石ころなのだと。

4500πの円形盤の上に小石が渦を巻いて浮かびます。小石たちの浮かぶ様は宇宙に散りばめれた無数の星であり、銀河を形成すると共に、空虚な無常観をも表現します。人々はその中を生から死へ、そして生へと巡る道に沿って歩きます。石道は床がしなることで揺ら揺らと動き、あるものはかすかに触れ合いコトボコと囁くように音を立てます。じっと見ていると何らかの意思を持って、何かを成し遂げんがために動いているのではないかと思えてきます。そこに、無(空)から生じる生き物としての魂の存在を感じ取ることができます。

作品中央はぽっかりと開いた空間が広がっており、体全体で作品を感じることができます。全体的にモノトーンが基調となって無重力的な無の世界、または死後の世界を際立たせます。その様な空虚な世界から微妙な音のすれ違いや、揺れから生の芽生えといった意思を感じることができます。
風姫(かぜひめ)

パフォーミング・アーティスト
AIR—空ーパフォーミング・アーツ研究会代表、東海大学非常勤講師

1957年、山梨県生まれ、東京造形大学卒業。在学中、五感を刺激する演劇グループ『全日本食通開発公団』を作り、11年にわたりオリジナル作品を上演。その後、「からだと場所」「からだとことば」などをテーマに、美術のフィールド中心に国内外の美術館やギャラリー、オープンスペースでワークショップやパフォーマンスを行う。
場との交感から生まれた物語や幻景を表現したTRNSFORMATION シリーズ(1988年−1995年 14作品) や旅をしながら現地の人との交流を重ね、風土や歴史を取り込んだ作品TIME PACKING PROJECT(1995年−2000年 14作品)がある。

1991年、東京八王子市にて身体表現のワークショップをはじめ、多くの人のからだと向き合ってきた。表現を楽しみ深める場、現在の風姫パフォーミング・アーツクラス(KPAC)では、参加メンバーとの共同創作や作品づくりのサポートも行っている。ワークショップを通じて出会った障害のある人たちの人柄や表現の可能性に興味を持つようになり、1997年より「ダンスやアートを楽しむ時間」を数箇所の福祉施設で担当し、発表のコーディネートもしている。2000年には、AIR—空—パフォーミング・アーツ研究会を発足、ステージワークスや展覧会、ワークショップ等を通じ、地域に開かれた場をつくっている。障害のある人とともに新しいステージワークスを模索する場として、2003年「西東京アクターズスクール」をAIR P.A.I.メンバーと開校、チーフディレクターをつとめている。
あじさい

パフォーマー

1964年、東京都生まれ、多摩美術大学絵画科油画専攻卒業。
在学中は、演劇部にて俳優、振り付け、衣裳、美術を担当。最終学年時、北アメリカ横断遊学、卒業制作はカリフォルニア州サンタローザにて制作。
卒業後は劇団ツベルクリンに所属し、9年間劇場演劇、路上パフォーマンスなどを行う。
2002年より、AIR—空— パフォーミング・アーツ研究会に参加。同会主催の西東京アクターズスクールでは、ファシリテートやディレクションの経験を通じて、共同創作を学んでいる。
グループショー「ふとっちょソックス」では、絵画やインスタレーション、パフォーマンスを発表。AIR STAGE WORKSでは、動きと言葉を用いた独自の表現への模索を続けている。
2009年、音楽家とユニットを組み、公募形式のフェスティバルやイベントのフリンジに積極的に参加しはじめた。蜷川幸雄率いるさいたまゴールドシアターメンバー有志とも、オリジナル演劇作品を創作し発表した。ジャンルにとらわれず、自らの身体をアンテナとした「今・ここ」を表現する作品を発表し続けたいと思っている。