土井直也「新・虎の衣を借りて着る展」
2月11日(火)- 16日(日)
12:00-19:00 (最終日17時)
展覧会中のブログ
虎のオブジェの解体から再構築される、フィクションの生物のための入れ物は、
リアルでフェイクな衣服となり、「包む」と「包まない」を同時に内包するパラドックスを生む。
その衣服を人間が借りて着ることにより、フィクションの生物の新たな所在を探る。
果たして新・虎はいるのか。
2006年 桑沢デザイン研究所卒業
2007-2013年 アパレル勤務(パタンナーとして)
2014年 留学のため渡英
2016年 University for the creative arts MA Textiles 修了
「モノ」の曖昧さと信憑性について研究、制作。
パターンカッティングの技術を駆使し、「モノ」の展開図から新たな入れ物の可能性を模索する。
2018, ダンボール、シーチング、顔料、ステープル
2018, ダンボール、シーチング、顔料、ステープル
2016, ダンボール、ステープル
2016, シーチング、顔料
人はモノを見たとき、瞬時にそれが何なのか明らかにしようとし、モノには本質があると考える。
しかし、モノは多くの人間の" 認識" という名のレイヤーによって作られており、実はその中心(本質)には何もない。
人にとってモノがクリアになるということは同時に、モノがより曖昧になるということでもある。
本質があるとすれば、このパラドックスの事なのかもしれない。
目に見える相対的な事象に、パラドキシカルな本質を見出し、新しい入れ物として制作している。(土井直也)