「ロスト・イン・トランスレーションの方法」


学生作家18人による日本画と短歌の展示です。
4/18~ 4/23 12:00~19:00 最終日17:00まで

それぞれで制作した絵画と短歌を交換し、受け取った作品からのインスピレーションをもとに、もう一度作品制作を行いました。
和歌に詠まれる情景を絵に描くこと、描かれた情景から和歌を詠むことは、日本で古くから行われてきました。しかし明治期になって、和歌が短歌として、日本美術が日本画として近代化されてからは、このような領域横断的な試みはあまり行われなくなりました。
絵に描きたいと思う時、短歌にしたいと思う時、そこには詩情があります。この企画は「詩情とは何か」を問う企画でもあります。作品から作品を作るということは、ある意味で「翻訳」です。詩人ロバート・フロストは、「詩とは翻訳によって失われるものである」という言葉を残しました。この「翻訳」によって、失われた詩情はどこへ行くのか。「翻訳」によって生まれる詩情もあるのではないか。ぜひ、さまざまな角度から、展示を楽しんでいただきたいです。

【日本画】
阿部れいな、石井詩織、伊東彩那、内田成美、岡庭あこ、金井玲、神戸南奈、竹石楓、新沼緑、はらだつぐみ、樹来、宮嶋森羅(50音順、東京藝術大学日本画専攻)
【短歌】
浅利芯、鈴原礼惟、高井伽称子、中川智香子、真宮湊、渡邊新月(50音順、東京大学Q短歌会)

展覧会中のブログ

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真宮 湊
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宮嶋森羅
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渡邊新月
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新沼緑