山岸 俊之展【わたしが しんで しまっても】


5/26金 ー6/1木 11:00~18:00 最終日17:00

山岸 俊之

1953 埼玉県飯能市生
1977 個展・藍画廊
以後・なびす画廊、コバヤシ画廊、ギャラリー檜、等で個展
また、弘前市、川越市、上田市、鎌倉市、等で個展
2020 個展・ギャラリー檜
2022 個展・ギャラリーKINGYO

展覧会中のブログ

「わたしが しんで しまっても」
230323-h.jpg
アルミ製の印刷用紙にインクジェットプリント 2017年



私の母はたった5才でひとりぼっちになり、となりの町へもらわれて行った。
そのことを子供らにはいっさい話さなかったのだと、母の葬儀の後ではじめて私は知った。
帰るあてもなく、ひとり電車に乗りいつまでも降り続く雪を見ていた。


20230323.jpg
楽譜にインクジェットプリント+色鉛筆でドローイング  342×260mm 2023年


海が近いカトリック教会に隣接して、かつての結核療養所があった。
5月の陽光を浴び、中庭では若葉が萌え立っていた。「光あれ!」
その時の風景を19世紀の楽譜にプリントし、生きている息づかいのように色鉛筆を走らせる。
クリスティーナ・ロセティーの詩「SONG 私が死んでしまっても」(1848年)


「死」と「生」は対極にあるのではなく、同時に在る。そのことをカタチで残す、終活としての個展。




230323-e.jpg



230323-d.jpg



230323-b.jpg



230323-c.jpg



230323-g.jpg



230323-i.jpg



230323-j.jpg



230323-a.jpg